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私たちは日蓮上人像(福岡市は東公園内に建つ元寇の記念碑。明治37年に建立された高さ10.6メートル、重量75トンの青銅製立像は当時の鋳造技術の粋を極めた一大傑作とされています)に一役かっていただきながら、早速 鋳物のご紹介をはじめます。  ご覧のように、鋳物の「鋳」は金偏に寿(ことぶき)と書き、金属を溶かし、鋳型に流し込んで物を造ることを意味していますとおり、幸せな世界が展開するさまを予感させます。  今まさに現代社会は健全な社会が持続するよう “循環型” 社会、つまり、リサイクルシステムが機能する社会を目指していますが、鋳物産業は本来、再利用材を主要な溶解原料とし、鋳型の砂も繰り返し使用するリサイクルシステムが定着している産業なのです。  かつて、鋳造の醍醐味のひとつは、鋳込み完了から製品が取り出されるまでの間、いわゆるブラックボックス中にあった鋳物がその姿を現す瞬間の緊張、期待そして歓喜にありました。今では鋳型内の湯流れや凝固現象が予め数理的に解析され、適切な対策も講じられる計算システムが確立され、普及しつつあります。したがって、製品歩留まりや良品率を格段に向上させ得る手段として、また、試作や製造工程の期間を大幅に短縮し得る手段として威力を発揮し、それらを当然の成果として評価する時代が到来しています。


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